巻線部門(三里工場)

部門紹介

特殊仕様、個別設計の電動機の巻線加工を行っています。ロットの関係上、機械化が無理な分野。すべてが手作業で、技能と経験がなければこなす事は出来ません。ベテランと称されるまでに20年以上かかるといわれている作業です。

所在地

〒511-0273
三重県いなべ市大安町平塚442-2

敷地面積

2,700平米

工程紹介

巻工程

専用に設計されて製作された木型に、銅線(銅にエナメル等のコーティングを施して絶縁処理したもの)を巻きつけてコイルを成型します。木型だけではなく、銅線も断面積、絶縁階級等が細かく設定されています。設計に従い、所定の巻数、束数、寸法になるよう、設定、速度調整等を変えながら加工します。少量多品種に対応する為、人間の微調整の介入が不可能な完全自動機は使用していません。

入工程

説明

巻工程で成型されたコイルを、規定の鉄心の溝にはめ込む工程です。所定の鉄心に設計で決められた絶縁処理を施しながら加工します。コイルを二段にしたり、途中で絶縁紙を挿入したり、接続するリード線を所定の位置から出す為に工夫をしながらの作業です。
近年は電動機の性能向上(高出力、小型化、高性能)に必要な、充填率(鉄心の溝に入れるコイルの密度)アップ、絶縁処理の複雑化が益々要求され、作業が複雑化し、力が必要となり、反面、薄くなった絶縁(銅線のエナメル絶縁はミクロン単位で簡単に傷がつき不良になる)に留意が必要です。指示図面だけではわからない事も多く、都度、経験等によって判断をしながらの場合も多々あります。巻線作業で最も工数が多く、加工の成否を左右する最も大きな工程です。

結線工程

説明

入工程が終わった後、通電用のリード線を接続し、絶縁処理と成型を行います。接続方式は設計により異なり、リード線の線径や本数、種類もいろいろあります。接続方法は基本的にロー付。溶け込み等についての知識と経験を要します。
最近では、小型化の要求も大きくなり、決められたサイズ内により多くのコイルや絶縁を収めなければなりません。

検査工程

説明

結線が完了した白コイルの検査を行います。絶縁性能、回転方向、各位寸法、外観等について検査を行います。異常があった場合、通常は修復を試みます。絶縁異常の場合はその部位を特定して絶縁補強をするのですが、部位特定や再絶縁処理等については、ケースバイケースの作業となり、長期間の訓練、経験を積んだ者でなければ効率的な作業は出来ません。

主要設備

巻線機

所定のコイルを成型する為に使用します。
巻数、束数等はセットしますが、電線保持と微調整は作業者が行います。

巻型

硬い木を削ってつくります。大きさ、溝の深さ、角の曲率等を考慮して作成します。
一度作成したら半永久的に使用可能です。

電線サプライ

巻線機に電線を供給します。
線種、線径の異なる電線であっても最大で16本同時に供給する事が可能です。

自在巻型

巻線機に装着された状態の自在巻型です。
曲率と束数の変更は出来ませんが、長さと幅はある程度可変可能な巻型です。

成型プレス

入工程、結線工程でのコイル形状を整える為の縦型プレスです。

製作実績

ヒーター内蔵型巻線

低温時の始動を良好にする為、コイル部分にヒーター(青いチューブ)を挿入した巻線です。

小径多数リード巻線

作業者の手を入れるのに苦労する程の小径でありながら、設計上16本のリード線を引き出す電動機の巻き工程中の写真です。

高充填率の重ね巻

鉄心の溝に多くのコイルを挿入しなければならない高充填率設計の電動機。
この場合は更に、そのコイルを2段にして挿入(重ね巻)するタイプです。

薄型モータ用固定子

特殊設計の薄型モーター用固定子です。
出力7.2Kw22P~40.67Kw30Pを製作。

エレベータモータ用固定子

エレベータ用に設計されたモータの固定子です。
出力3.7Kw~10Kw12Pを製作しています。

20本リードの固定子

リード(銅)線20本、75Kw2P。
加工難度の高い固定子です。